情動刺激に対する予測的な血圧反応に関する論文が『Frontiers in Physiology』誌に掲載されました
情動刺激に対する予測的な血圧反応に関する論文が『Frontiers in Physiology』誌(特集:Insights in Integrative Physiology: 2021)に掲載されました。
- 条件刺激(CS)と結果(US)の連合がブロックベースで動的に変化するパブロフ型条件づけ課題をラットに課し、課題中の血圧・心拍数応答を記録した。
- 報酬予測CSに対して段階的な昇圧・頻脈反応を示した。
- 報酬予測的な水なめ運動(licking behavior)の影響を考慮して、Lower-licking trialsとHigher-licking trialsに分けて解析したところ、Lower-licking trialsにおいても顕著な報酬予測性昇圧応答は観察された。
- この報酬予測性昇圧応答はブロックの切り替わりに伴って素早いスイッチを示した。
- 扁桃体中心核の機能ブロック(GABAA agonist)は報酬予測性昇圧応答の減弱を示した。
Yamanaka K and Waki H.
Conditional regulation of blood pressure in response to emotional stimuli by the central nucleus of the amygdala in rats
Front. Physiol., 01 June 2022